ジャムじゃないの?スプレッドって何?
ジャムみたいだけど、スプレッドって何?と思ったことはありませんか。スプレッドとは、パンやクラッカーに塗って食べる、ペースト状の塗り物を言います。そのため、ジャムもスプレッドと言うことになります。日本では果実や野菜や花弁を砂糖類とゲル状になるまで加熱濃縮し、糖度が40度以上をジャムと言いますが、40度以下、または砂糖不使用などのものがスプレッドとなります。海外でも砂糖を使っていない製品や糖度の少ないものはジャム類に入らず、「フルーツスプレッド」として販売されているようです。
スプレッドの種類
スプレッドにはジャムやフルーツスプレッドだけでなく、バターやマーガリン、パテ等があります。砂糖を入れずに、他の味つけや調味料を使うこともあるので、食材の幅も広がります。スプレッドに使う材料にはくだものの他に、野菜やピーナッツやココア、小豆やチーズなど、新しい食生活を提案できる食材や味付けの製品を作ることが可能です。
また、食用油脂の割合が80%未満のスプレッドのことを「ファットスプレッド」と言います。80%超えるものは「マーガリン」です。主な原料として、パーム油や大豆油、コーン油に菜種油などを使っています。油脂に粉乳や食塩にビタミン類などを入れて加工したものがスプレッドとなります。ファットスプレッドは風味原料で味をつけてもいいとされているので、原料にチョコレートやココア味などが加わります。プラスする原料を工夫することで、様々な味の個性的なスプレッドを作れるのです。地元で採れる野菜を使ったスプレッドを作ってアピールし、たくさん採れすぎた果実や野菜などを利用して不良果を出さないように工夫することも可能です。子供が食べにくい野菜なども、スプレッドにしてサンドイッチにしたり、おやつ感覚でクラッカーに挟んだりして、摂取できるようになるかもしれません。
スプレッドを塗るのはパンだけとは限りません。クラッカーはもちろんのこと、パンケーキやクレープに塗っても美味しいです。クッキーにも挟めますし、パイやディニッシュにも合うので、好みの組み合わせを見つける楽しみもあります。ノンシュガーの製品もあり、ヘルシーな食事を心掛けることも可能です。素材の栄養素も摂取できるので、毎日の食事で体調管理に役立ちます。
スプレッドの保存方法
スプレッドには水分が多く含まれていないので、保存は常温でも大丈夫です。逆に、冷蔵庫で冷やしてしまうと固まるので、塗りにくくなるでしょう。ただし、フルーツスプレッドは水分が多いので、保存は冷蔵庫がいいでしょう。製品の内容はラベル表記を参考にしないとわかりにくいので、迷った時はラベルを確認してください。また、内容量にも気をつけましょう。新鮮な状態で使い切るには、200g程度が最適です。
スプレッドって何?と思って手に取っても、ジャムと区別は付きにくいかもしれません。ジャムと違って甘いものだけではないので、いろいろな種類をチャレンジしてみると、新しい発見が生まれるのではないでしょうか。