スプレッドって何?ジャムとの違い

スプレッドって何?ジャムとの違いがわからない、という方は少なくありません。これは消費庁で決められている食品名称の違いです。ジャムの定義が材料、作り方、形状まで決まっているためそれ以外のものはスプレッドになります。

スプレッドって何?
スプレッドの由来は英語の「Spread」を表し、広げるや薄くのばすという意味からきています。塗りものという意味で使われていたスプレッドはイギリスから伝わり、日本ではパンにつけるジャム以外の食品をスプレッドという名称にするように規定されました。スプレッドには、もう一つ「糖度」という定義があります。アメリカでは糖度65度、ヨーロッパでは糖度60度、日本は糖度45度を下回ると作り方や材料が同じでもスプレッドの扱いになってしまいます。そのため、ジャムに見えるスプレッドも多く見受けられます。フルーツスプレッドと名称がついたジャムもあるので、商品の食品表示の名称をみればわかります。

スプレッドはいろいろ
一般的にスプレッドといえば、パンやクラッカーに塗るものです。バターやチーズなどの乳製品がはいっているもの、ピーナツなどの油脂から作られるもの、チョコレートスプレッドなどジャムと比べると材料は豊富で多様性があります。意外なものからもスプレッドは作れます。バターをベースにしたハニーバターやナッツバターなどもスプレッドの商品になります

コジマジャムのスプレッド
スプレッドに属している中で最も多いのは乳製品を使ったスプレッドです。バターやチーズ、クロテッドクリームなどもスプレッドとして売られています。コジマジャムブランドのスプレッド製品は、一見非常にユニークな材料を使って作られています。小倉バターや宇治金時バターはすでにバターがまざっているスプレッドです。パン以外にもおもちやおせんべいに塗って食べてもおいしいです。はちみつバターはイギリスのハニーバターを参考につくられたもので、はちみつの甘さとバターの塩気がまざりあっています。そのほかにもずんだ豆をつかったものや和寒かぼちゃをつかったスプレッドも絶妙なおいしさです。

脂肪とバターの違いも
スプレッドの中でもファットスプレッドと呼ばれるものがあります。アメリカで1980年代に話題になりましたが、マーガリンの不飽和脂肪酸による血管硬化の症状が増えて、マーガリンの使用が激減しました。その代替えとなったものがファットスプレッドと名付けられるようになったのです。ソフトバターと呼ばれるバターと植物性油脂をまぜたものも同じカテゴリーに入っています。この不飽和脂肪酸が原因で、マーガリンはアメリカの市場からは消えましたが、スプレッドという名前で健康に配慮した食品として売られています。

海外のスプレッド
アメリカでスプレッドとして一般的なのは、ナッツを使ったスプレッドです。アメリカの子供達は、よくお昼にピーナツスプレッドをパンにぬって食べます。輸入食材屋さんに行くとその種類の豊富さに驚きます。日本にもあるヌッテラというチョコレートスプレッドは1940年から作られているイタリアの商品で、世界中で食べることができます。またアーモンドバターや、ヘーゼルナッツなどもスプレッドとしてパンにはさんで食べたりクラッカーにつけて食べます。