「ジャムって何?」から「ジャムが大好き」と言えるまでの豆知識を紹介

◇ジャムって何?保存性に優れた食品です
ジャムは、果物や野菜、花びらなどを砂糖とともにゼリー化するまで加熱加工したものを指しています。果物に含まれたペクチンと酸が砂糖と結合することによって、とろみがつくという作用を応用して作られたものです。いつも食べている人もいれば、「パン食の習慣がないから家にはない」という人もいるでしょう。

ジャムはかつて保存食と言われていました。糖度が高く、腐敗しにくいことがその理由です。ジャムに加工する過程で、果物に対して砂糖の濃度を65%にすると、微生物の増殖を抑えられることがわかっています。でも、65%も砂糖が入っていると、「甘すぎる」「健康に悪い」というようなネガティブな印象を受けるかもしれません。

最近では、低糖度タイプで果物の甘味なども利用したものが中心です。健康志向の人にも受け入れてもらえるよう、食品添加物の入っていない「無添加ジャム」も主流となっています。その代わり、開封後は長期間の保存は不向きです。2週間程度で食べ切るのが望ましいと言えます。また、ジャムを取る際にはその都度清潔なスプーンを使い、使用後は蓋(キャップ)をきちんと閉めることも大切です。

◇どんな食べ物でもジャムにできる?
「○○ジャムって何?美味しいの?」という疑問を持つ人も見られます。果物に苦手意識を持つ人も多く、ジャムに加工されたものを見て驚かれることもあります。ペクチンを含む果物や野菜のほとんどはジャムへ加工可能です。加熱によって形が崩れて、繊維質が残りにくいものなら口当たりもよいでしょう。果物の場合、イチゴやリンゴ、ベリー類がジャム加工に最適です。野菜なら、ルバーブやニンジン、トマトなどをおすすめします。

しかし、不向きな果物もあり、桃やあんずなどはペクチンの含有量が少なく、加熱してもジャムのようなとろみがつかないので不向きです。添加物として人工的に作られたペクチンを足せばジャムに仕上げることができるので、とろみがつきにくいものにはペクチンを添加することもあります。

◇ジャムの美味しい食べ方
ジャムはパンに塗るだけのものではありません。ジャムって何?という人はぜひ美味しい食べ方を試してください。

ジャムは、プレーンヨーグルトとも好相性です。ヨーグルトとの乳酸菌とジャムに含まれたペクチンの効果で、お通じの悩みも解消できます。

また、肉類とベリー系ジャムやマーマレードとの相性も抜群です。ジャムと醤油、赤ワインを混ぜて煮詰めたソースは、ポークソテーとベストマッチで、家にあるものでレストランメニューに仕上げることも叶います。

冷凍パイシートとジャムで、一口おやつも作れます。5cm角に切って、フォークで空気穴をあけたパイシートの中心に、小さじ1程度のお好きなジャムを置きます。250度に温めたオーブンで7分ほど焼けば、一口パイの出来上がりです。ジャムの水分が抜けて、ジャムとは違った味わいが楽しめます。