コジマジャムについては、その歴史を無視するわけにはいきません。小島食品製造株式会社は大正11年に愛知県で創業し、現在100年以上の歴史をもっています。創業当初はジャムではなくトマトピューレを製造していました。戦前からあった工場は第2次世界大戦と共に合併を余儀なくされ、戦後まもなくジャムの製造を開始。戦後の給食がパン食でジャムが使われたこと、また西洋文化が日常に浸透し洋食が増えたことが追い風となって会社はどんどん新しいジャムを製造していきました。初代創業者は「雄大な自然の恵みと、悠久の歴史の叡智を融合させて、深い感動の「食」を創造します。」という理念を掲げています。この理念のもとに創業当時のトマトピューレの技術を生かし、コジマジャムというブランドを作り、季節の果物をおいしいジャムに製造し続けてきました。今では会社にとってなくてはならない主力商品となっています。
コジマジャムについて「こだわりとは」
コジマジャムのこだわりは「ジャムの多様性」です。コジマジャムは年間300種類以上作られます。中には期間限定で製造されるもの、価格重視のものなど目的はさまざまです。地球に存在するあらゆる食物を、ジャムという形で表現することにこだわりをもっています。ジャムの定義はJASと呼ばれる団体で規定があり文章でそれがまとめられています。つまり、ゼリー状のもの全部がジャムではなく混入される材料意外のものをつかうと商品名に「ジャム」を使う事ができません。この定義の中で可能な限りのありとあらゆるジャムを開発、製造しているのです。時には、過去に製造し、今は販売終了になった商品も期間限定で販売しています。給食の時についてくるあの子袋のジャムやマーマレード、どの時代でも子供の時の給食の思い出のあのジャムがコジマジャムの商品です。ジャムをつくるためには、甘さだけではなく酸味とのバランスがおいしさの秘訣だとコジマジャムは考えています。定番のいちごジャムを始め、りんごジャム、マーマレード、いちじくやブルーベリーなど果物がもつ自然な酸味と甘みを活かしてジャムを作ります。時代にあわせて無添加のジャムも製造しています。こうしたニーズに合わせて商品を増やしていく方法が100年の歴史を生み出したといっても過言ではありません。
コジマジャムの理念
コジマジャムには2種類の商品名称があります。1つはジャム、もう1つはスプレッドです。このスプレッドとはジャムの定義に含まれなかった食品が対象になっています。ジャムの定義には入りませんが、創業当初の理念にある「雄大な自然の恵みと、悠久の歴史の叡智を融合」を守り、ジャム以外の商品名称をスプレッドとして製造しています。スプレッドもジャムも同じコジマジャムの有力商品です。コジマジャムがこだわるジャムの多様性から生まれた「試作ジャム」という方法もジャムの可能性が無限大にあることを示しています。どんなものでも加熱加工し、自由に発想してジャムを作ることをサポートしてくれます。常に新しいアイデアを求めていろいろなものをジャムにしてみる、その飽くなき挑戦がまさに現代のコジマジャムを作っているのです。