ジャムにして栄養をとる意味はない?実はその逆、ジャムのすごいパワーとは?

ダイエット中の方、糖質をできるだけ摂取しないように考えている方にとって、ジャムのイメージは「甘くて、糖分の塊!」かもしれません。また、フルーツに多く含まれるビタミンCは熱に弱いため、製造過程において加熱が必須となるジャムは栄養価も低いと感じている方もいるかもしれません。では、ジャムにして栄養をとる意味はないのでしょうか?

1.誤解しがちなジャムのカロリー

カロリーが高そうなイメージを持っているがために、ジャムを避けている人がいるのであれば、それは本当にもったいないことです。糖分が高いとはいえ、大抵の食品表に記されているカロリーとは100gあたりのものです。仮に100gあたりのカロリーが250kcalのジャムだとしても、パンにつけたり、ヨーグルトに乗せたりして食べる量は10〜15g程度であり、カロリーを気にするほどの数値ではないことがわかります。

2.ジャムにして栄養を取る意味について

果物や野菜は生のままの方が栄養価は高いイメージがありますが、実はジャムにして栄養をとる意味は十分にあるのです。ジャムは果物や野菜を原料とし、砂糖とレモンを加え、煮詰めて作る保存食です。熱に弱い栄養素であるビタミンCなどは損なわれますが、食物繊維やポリフェノールなどはそのまま残っているため、美味しく栄養を摂取することができます。果物は古くなると、栄養価が下がったり風味が落ちたりしますので、たくさんある場合にはジャムにして保存することで、長く楽しむことができます。

また、食品を加熱する時に作られるメラノイジンと呼ばれる物質も、ジャムには多く含まれています。抗酸化作用が高く、整腸作用があるため、アンチエイジングや便秘の解消にも効果があります。メラノイジンには血糖値を安定させる作用もあるため、糖尿病の予防にも効果があるのです。とはいえ、どんな食べ物でも食べ過ぎはよくありません。美味しく適量を食べることで、ジャムにして栄養をとる意味を実感してください。

3.おすすめの食べ方

低カロリーのジャムが増えてきているとはいえ、トーストにしっかりとバターを塗り、その上にたっぷりジャムを乗せて食べるとなると、カロリーオーバー気味になってしまいます。ジャムにして栄養をとる意味を考えるのであれば、ジャムの栄養素にさらにたんぱく質を加えたいものです。

おすすめは、プレーンヨーグルトにのせて食べるという方法です。加糖ヨーグルトは糖質が気になるけど、プレーンヨーグルトは酸味が強くて食べられないという方におすすめです。ヨーグルトにジャムをのせるだけなので、手間もかからず、栄養補給ができます。さらに、ヨーグルトに含まれるビフィズス菌の働きでお通じも良くなるため、健康効果としては一石二鳥です。一度に多く食べるとやはりカロリーオーバーになる可能性がありますので、毎日適量を続けて食べるよう心がけましょう。プレーンヨーグルト100gに10g程度のジャムをのせるだけでも十分に効果があり、美肌効果も実感できるはずです。ぜひお試しください。