ジャムにして栄養をとる意味についてですが、季節の果物をジャムにするといくつかのメリットがあります。現代は、冷蔵庫があって冷凍保存も可能ですが、ジャムが発明された時代には保存方法が限られていました。ジャムにすることで、季節の果物を長く保存し季節を問わず食べることができるようになったのです。
ジャムの栄養を考える
ジャムの栄養面をみると、生でもジャムにしても変わらないのが食物繊維の量です。ジャムは煮詰めてあるため、少しの量でも生と変わらない量の食物繊維を摂ることができます。食物繊維を摂取すると、腸内環境が整えられ便通がよくなり、消化力が高まります。その他にも肌のトーンが明るくなるのもメリットです。さらにジャムには多くのポリフェノールも含まれています。ポリフェノールといえばワインが有名ですが、ぶどうを始めとする果物の加工商品にはよく含まれている成分です。加熱しても減らないのが特徴です。抗酸化作用が強いポリフェノールは、活性酸素といった有害物質を無害なものへ変える効果が期待できます。美肌効果や動脈硬化の予防にもつながるため積極的にとりたい栄養素です。
ジャムのさらなる効果
他にもジャムには抗酸化作用があるといわれるメラノイジンが含まれています。これはポリフェノールと同じく抗酸化作用をもたらし活性酸素が除去されます。メラノイジンは細胞を若々しく保つだけではなく、血液の浄化にも役に立ちます。果物をジャムにして栄養をとる意味は、アンチエイジングにもつながるということです。加熱して失われてしまったビタミンやミネラルの吸収を助ける働きもあるため、ジャムと他の食材とを組み合わせることでバランスよい栄養素をとることも可能です。残念ながらジャムだけで栄養をとることはむずかしいのですが、季節の果物をジャムにして栄養をとる意味とは、加工することで少量でも栄養素がしっかりとれるものがあるということ、何よりも長期保存ができるため季節に左右されずに含まれる栄養素をとれるということが利点です。
ジャムはお子様にも効果が
ジャムにして栄養を摂る意味のもう一つは、お子様が食べられるということです。野菜ぎらいの子供にとってにんじんやトマトは食べるのが難しいかもしれません。しかし、甘くやわらかいジャムなら抵抗なく食べてくれます。ジャムをヨーグルトにかけたり、パンにぬって食べることができれば他の栄養素も補えるので組み合わせて食べるのもおすすめです。
気軽にジャムを楽しもう
ジャムにするメリットは、その使い勝手の良さです。野菜や果物は量も多く必要な栄養素をとるためにはかなりの量を消費しなくてはいけません。ジャムで同じ栄養素をとるなら少量ですみますし、ジャムを使ったお料理はたくさんあるためバリエーションも広がります。料理に甘味を加えるためジャムをいれたり、寒い季節には紅茶にいれたりと使い方も工夫次第で無限に広がります。現在は糖質を抑えたジャムや無添加のジャムも多く販売されています。ジャムの意外な栄養素を知ると今までのジャムのイメージが大きく変わってくるに違いありません。
